メニュー

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病患者は690万人、予備軍を加えると1370万人です。40歳以上の10人に1人が糖尿病といえます。糖尿病網膜症は糖尿病の最も怖い合併症の一つです。糖尿病患者における糖尿病網膜症の有病率は約30%、失明者の率は3%です。糖尿病網膜症による失明は中途失明の第2位です。初期には自覚症状がなく、じわじわ進行します。網膜症が起こるのは糖尿病発症後平均7〜8年です。

正常な網膜

単純型糖尿病網膜症

まだ初期の段階で、この時点では視力低下はほとんどありません。眼底には「網膜出血」「硬性白斑」を認めます。治療は血糖をしっかり管理することです。定期的な眼底検査で進行してないことを確認することが必要です。

前増殖型糖尿病網膜症

眼科的には治療の必要な進行した状態で、この時点でも視力に影響が少ないこともあります。蛍光眼底造影検査が必要となります。眼底には「出血の増加」「軟性白斑」を認めます。治療は血糖の管理に加え、レーザー光凝固が必要となります。

増殖型糖尿病網膜症

ついに視力にも影響の出た状態です。眼科的には硝子体手術も必要なこともあります。視力予後も不良なことがあります。眼底には「硝子体出血」「増殖膜」「網膜剥離」を認めます。治療は血糖の管理は当然ですが、光凝固術、硝子体手術が必要です。

糖尿病黄斑浮腫

糖尿病網膜症による失明は、網膜光凝固と硝子体手術により大幅に減少しました。しかし、糖尿病黄斑浮腫による視機能の低下が最近の問題になっています。

治療方法

レーザー光凝固

レーザー光凝固術は網膜にレーザーを照射して、新生血管の発生を防ぐ方法です。また、出血や白斑も治療できます。

この治療で視力が回復するわけではありませんが、網膜症の進行を阻止することができます。

硝子体手術

新生血管が破れて硝子体に出血を起こす硝子体出血や、網膜が眼底から剥がれる網膜剥離が起きた場合には、硝子体手術が必要となります。

JPG糖尿病網膜症は初期には症状がありません。まず、何よりも血糖の管理そして、糖尿病と診断されたら定期的な眼底検査が欠かせません。「早期診断・早期治療」が大切です。当院では、糖尿病網膜症および糖尿病黄斑浮腫に対して、網膜光凝固、極小切開無縫合硝子体手術、薬物療法を積極的に行っています。

※網膜硝子体手術は佐々木副院長をはじめ、大阪大学医学部 前野貴行教授、昌原英隆医師が担当致します。

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME