アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎とは
- アレルギー性結膜炎とは、ある特定のアレルゲン(抗原)に対して、免疫反応が過剰に起こり人体を攻撃してしまうことです。
- アレルギー性結膜炎の種類には、季節性アレルギー性結膜炎と通年性アレルギー性結膜炎があります。季節性は、花粉が飛ぶ季節だけ目がかゆくなるもので、通年性は一年中、目のかゆみなどの症状があります。
- アレルギー性結膜炎の原因は、季節性では、花粉があります。下の図は、北海道における花粉の飛散時期を示しています。地域によって、少しずつ花粉の飛散時期が違うので注意が必要です。
通年性アレルギー性結膜炎の原因としては、ハウスダスト、ペット、食べ物があります。
最近は、ペットの多様化で増えている。食べ物
米、麦、大豆、牛乳など
※食物により直接アレルギー性結膜炎が発症することはないが、症状のある時に摂取すると症状が悪化することがあります。
アレルギー性結膜炎の症状
まず目やまぶたのかゆみが出現します。目をこすったりかいたりしていると次第に痛みが加わり、目がごろごろした感じになります。そのまま放置すると結膜が充血してまぶたが腫れてきます。
アレルギー結膜炎の治療
セルフケアとメディカルケアがあります。セルフケアとは、自分でできることであり、アレルゲンとの接触を避ける、煙草の煙、気温の変化、風などの刺激を避けること、アルコールや香辛料の効いた食事は粘膜の充血により症状を悪化させることがあるのでこれらの食事を避けること、などがあります。その他に、花粉の飛散が多い時期には外出を控え、外出時にメガネ・マスクを着用するといったこともセルフケアとして重要になります。
メディカルケアとは医療機関での治療のことです。主に点眼薬で治療します。点眼薬には、非ステロイド系点眼薬(抗アレルギー薬)とステロイド点眼薬があります。どちらも1回1滴、1日4回点眼してもらいます。非ステロイド系点眼薬の使用の際は、2週間以上継続して使う必要があります。また花粉が飛散する2週間前から点眼薬を開始することで花粉症による症状を抑えることが出来る初期療法もあります。ステロイド点眼薬は、非ステロイド系点眼薬にて症状が治まらない場合に使います。ステロイド点眼薬は効果が強いですが、感染症を誘発したり、緑内障、白内障などの合併症を起こすことがあるので、必ず医師の管理下で使用するようにして下さい。