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ICL

はじめに

従来近視矯正手術といえばLASIKでした。現在も優れた近視矯正法であり当院でも行われております。しかし、せっかくLASIKを希望して来られても角膜が薄い方やLASIKでは矯正しきれない強度近視の方、極度のドライアイの方などにはお断りするケースも少なくありませんでした。そこでLASIKとは異なるもうひとつの近視矯正治療であるICLについてご紹介します。この治療法が地域の皆様の近視矯正手段の選択肢のひとつになればと考えています。

ICLとは?

ICL(Implantable Collamer Lens)は眼内コンタクトレンズとも呼ばれるように、ソフトコンタクトレンズのような柔らかい“Collamer”という素材を眼の中(虹彩と水晶体の間)に挿入して近視や乱視を矯正し、眼鏡やコンタクトレンズの煩わしさから解放されることが出来る治療法です。

日本では2010年に厚生省の承認を受けており、世界的には100万件以上の実績があります。2014年にはレンズの中心に小さな穴の開いたレンズが発売され、術後合併症の発生が軽減されるレンズデザインに進化しました。更に2016年にはレンズサイズを大きくしてグレア(まぶしさ)やハロー(光の乱反射)の低減が期待される“EVO+(エヴォプラス)”が発売されるなど、改良が進んでいます。当院ではこの最新レンズを採用しています。

ICLのメリット

  • 眼鏡やコンタクトレンズの煩わしさから解放される
  • 角膜を削らないため見え方の質がよくドライアイにならない
  • LASIKでは矯正出来ない強度の近視や、角膜が薄い方へも手術が可能
  • LASIK手術後にしばしば見られる近視の戻り(再発)がない
  • 必要に応じてレンズの摘出・交換が可能

ICL手術の流れ

1.適応検査(予約不要)

一般外来にお越し頂きICL手術のご希望をお申し出下さい。ICL手術が行える眼かどうかを判断致します。合わせて眼疾患の有無を調べるために瞳孔を開いて眼底検査も行います。

(点眼後5~6時間程まぶしさとぼやけが起きますのでお車の運転はお控え下さい)

2.術前検査(1で適応ありと判断された場合)

術前精密検査は予約制で火曜、木曜、土曜に実施しております。調節麻痺剤という検査用の点眼を致します。

(点眼後1日半ほど手元のぼやけとまぶしさが起こりますのでご了承下さい)

点眼薬が効いたら精密屈折度数の検査を行います。

その後手術担当医師の診察及び手術の説明を受けて頂き、最終的な意思確認を行います。(手術適応なしと判断される場合もございますのでご了承下さい)

メーカーにICLレンズの発注を致します。

※コンタクトレンズをご使用の方はこの日まで一定期間装用を中止して頂きます。

ハードコンタクトレンズご使用の方は3週間
乱視用ソフトコンタクトレンズご使用の方は2週間
通常のソフトコンタクトレンズご使用の方は1週間中止して頂きます。

術前検査後、手術前日まではコンタクトレンズの装用を中止する必要はございませんが、手術当日は眼鏡でご来院下さい。

3.手術当日

手術時間は両眼の場合30分程度です。手術後は1時間ほど安静にして頂いたのち、診察を受けてから帰宅して頂きます。

4.手術後定期受診

翌日、1週間後、1ヶ月後、3ヶ月後、6ヶ月後、12ヶ月後と受診して頂きます。
※手術後3ヶ月までの診療費(お薬代)は手術代に含まれております。

ICL手術における注意点

  • 当院では眼鏡やコンタクトレンズで問題の無い方にはICL手術を無理にお勧めすることは致しません。
  • ICL手術は安全性の高い手術ですが、極めて低い確率で術後合併症や感染症を起こすリスクはございます。手術前後の点眼や定期受診が重要になります。
  • 治療の特性上、近視や乱視が軽度の場合LASIKをお勧めする場合がございます。
  • ICL手術を受けても40代後半以降で老視が起こるため、眼鏡を全く使わない生活は出来ません。

禁忌と適応

ICL手術は全ての方に施行可能な治療ではございません。

次の適応基準に該当し、禁忌条件に該当しない方が適応です。

手術が適している方
  1. 年齢が21歳から45歳まで
  2. 近視度数が‐6.00D以上(-6.00D未満と-15.00D以上は慎重適応)
  3. 乱視度数が4.5D以下
  4. 前房の深さが2.8mm以上
  5. 角膜内皮細胞密度最低値以

※2~5に関しては一般外来での適応検査を受けて頂く必要があります。(ご予約は不要です)

禁忌(手術が適さない方)
  1. 眼の病気がある方(白内障、緑内障、円錐角膜、網膜疾患、虹彩/ぶどう膜炎等)
  2. 近視・乱視度数が安定していない方(眼鏡・コンタクトレンズの度数が頻繁に変わる)
  3. 妊娠中・授乳中の方
  4. 重篤な全身疾患(重篤な糖尿病、膠原病など)
  5. コラーゲンに対する過敏症の方
  6. 診察の際に担当医師が不適応と判断した方
  7. 医師の説明を理解して頂けない方
  8. 術前検査の前に指定の期間コンタクトレンズを外して生活することが不可能な方

手術の方法について

◎ 当院でICL治療を受けられる方は必ずお読み下さい

ICLの手術方法
  1. 散瞳剤を点眼して瞳孔を広げます。
  2. 点眼麻酔薬を点眼します。
  3. 約3mmの切開創を作り、そこからICLを折りたたんで挿入します。
  4. ICLを虹彩の下に固定します。
  5. 切開創は縫合せず終了。

この一連の手術は、15分程度で終了します。

適応検査・術前検査・手術・術後までのスケジュール

1.適応検査(一般外来にて)※予約不要

ICL手術の適応となるのかを詳しく検査します。瞳孔を開く点眼薬(散瞳剤)を用いて眼底に病気が無いかなども調べます。診察後5~6時間程度まぶしく、見えにくくなりますのでお車での来院はお控え下さい。

主な検査内容
  1. 自覚的屈折検査(裸眼視力/レンズを用いての矯正視力などを調べます)
  2. 他覚的屈折検査(機器を用いて近視や乱視の度数を調べます)
  3. 眼圧検査(眼球の硬さを調べます)
  4. 角膜形状解析(角膜の形状/厚さ/角膜径を調べます)
  5. 角膜内皮細胞検査(角膜内皮細胞数を測定します)
  6. 前眼部画像解析(前房の深さ/瞳孔径などを調べます)
  7. 前眼部・眼底診察(散瞳薬を用いて角膜~網膜・視神経まで眼の病気がないか調べます)

※費用は検査・診察費合わせて約3,000円前後となります。

上記検査の結果が基準を満たし、手術を希望される場合には更に詳しい検査が必要になります。次の術前検査は予約制となり担当医師の診察も同日に受けて頂きます。

尚、コンタクトレンズをご使用の患者様には検査日まで一定期間使用を中止したうえでの検査が必要となりますのでご注意下さい。コンタクトレンズは眼の形状を変化させてしまい、正確な度数検出の妨げになるためです。手術後の結果を良いものにするためには必須ですのでご理解下さい。

※ ハードコンタクトレンズは3週間の中止
※ 乱視用ソフトコンタクトレンズは2週間の中止
※ 乱視無しのソフトコンタクトレンズは1週間の中止

2.術前検査(火・木・土)※予約必要

ICLの度数を決める検査になります。手術後の結果をより良くするために調節を麻痺させたうえでの精密な屈折検査を行います。※点眼薬が効くまで60分程お待ち頂きます。

(翌日まで点眼によるボケと眩しさが残ります。お車での来院はお控え下さい)

瞳孔のサイズも測定します。また乱視レンズの適応の方は追加検査がございます。

手術後に使用して頂く保護メガネのサイズも合わせます。

※費用は検査・診察費合わせて約3,000円前後となります。

担当医師が診察を行い、改めてICLについてご説明致します。そこで最終意思の確認を行います。(医師による角膜径測定も行います)

手術のお申込みが決まりましたら、必要な採血検査を受けて頂きます。

この日にメーカーへICLレンズを発注致します。レンズが病院に届き次第の手術となりますので、手術日程は後日担当看護師よりご相談させて頂きます。

※手術申込金として5,000円を頂きます。(現金でのお支払いをお願い致します。)
預り証を発行しますので手術当日ご持参ください。

3.手術3日前から前日までの準備

レボフロキサシン点眼液(抗菌剤)

手術日が決まりましたら、事前にお渡しした抗菌剤の点眼を手術3日前から当日までの間、1日4回行って頂きます。手術までの間に眼の表面の常在菌を少なくして、手術時の感染症を防ぐ目的があります。(コンタクトレンズをご使用の方は、外しての点眼が理想的ですが困難な場合はコンタクトレンズの上から点眼して下さい。)

手術後は制限がありますので、入浴・洗髪を済ませ体調を整えて下さい。

  手術3日前〜前日 手術当日
寝る前 起床時 来院前
レボフロキサシン点眼液
 
  手術当日 翌日以降
帰宅後 寝る前 寝る前
レボフロキサシン点眼液
フルメトロン点眼液
ジクロード点眼液
ポンタールカプセル 痛いときに服用する

 

4.手術当日・来院前の注意

  • 当日はいつも通りの食事をして構いません。内服薬のある方はいつもと同じように内服して下さい。
  • 朝と昼2回の点眼を行って下さい。
  • お化粧はお控え下さい。
  • コンタクトレンズをご使用の方は装用せずにご来院下さい。
  • 日帰り手術ですがお車での来院はお控え下さい。

《当日お持ち頂くもの》
診察券/手術同意書(署名済みのもの)/手術費用/申込金預かり証

5.手術当日(来院後)

・受付で診察券と手術同意書をご呈示下さい。

・会計窓口にて手術費用を先にお支払い頂きます。

・会計後、手術後にお使い頂くお薬(鎮痛剤、消炎剤)と保護メガネをお渡し致します。

・外来診療室で手術前の診察を受けて頂きます。

・手術フロアに移動し、病衣に着替え体調の確認及び検温・血圧測定を行います。
瞳孔を開くための点眼をおこないます。(手術予定時間の90分前から)

・順番が来たら手術室に移動して頂きます。

6.手術室

  1. 手術用キャップを被り、術衣を着用後眼の周囲を消毒します。
  2. 点眼麻酔をします。
  3. 開瞼器で眼を開きます。
  4. 手術を開始します。点眼麻酔により強い痛みはほとんどありませんが、触られている感覚や水が流れてくる感じは分かります。急に動かないようご注意下さい。
  5. 手術時間は両眼で約30分程度の見込みです。

※両眼手術の場合は、片眼終了後にもう1度1~4の手順を行います。

7.手術後

手術後は約1時間安静にして頂いたのち、保護メガネを掛けて外来診察室へ移動し手術後の診察(眼圧測定)を行い検査室でレンズの位置を確認して問題が無ければ帰宅して頂きます。
(手術後まれに眼圧が上昇することがあります。その際は内服を行って頂く場合があります。)

帰宅後から点眼も開始して頂きます。

手術後の生活について

  当日 翌日 3日目 1週間目 2週間目 1ヶ月目
洗顔 × ×
洗髪 × ×
入浴 × 首下シャワー
化粧 × × ×
運転 医師の許可後
デスクワーク ×
温泉・サウナ × × × ×
水泳 × × × × ×

 


保護メガネ(手術費用に含まれています)を手術後1週間程度使用頂きます。

8.手術翌日 ※予約不要

午前8時半に来院して頂きます。受付後病棟診察室での診察後、検査室で視力検査とレンズの位置を確認する検査も行います。

問題が無ければ次は手術後1週間目に受診して頂きます。

9.手術後1週目 ※予約不要

ご都合の良い時間にご来院下さい。受付後、検査室にて視力測定とレンズの位置を確認する検査を致します。その後診察を受けて頂きます。

問題が無ければ次は手術後1ヶ月目に受診して頂きます。

10.手術後1ヶ月目 ※予約不要

ご都合の良い時間にご来院下さい。受付後、検査室にて視力測定とレンズの位置を確認する検査を致します。その後診察を受けて頂きます。                           

問題が無ければ次は手術後3ヶ月目に受診して頂きます。

11.手術後3ヶ月目 ※予約不要

ご都合の良い時間にご来院下さい。受付後、検査室にて視力測定とレンズの位置を確認し、角膜内皮細胞数の検査も致します。その後診察を受けて頂きます。

問題が無ければ次は手術後6ヶ月目に受診して頂きます。

12.定期受診(手術後6ヶ月目、12ヶ月目) ※予約不要

ご都合の良い時間にご来院下さい。受付後、検査室にて視力測定とレンズの位置を確認する検査を致します。その後診察を受けて頂きます。
(健康保険適応での診療となります)

費用について

手術費用

近視レンズ

片眼 33万円(税込)
両眼 66万円(税込) 

乱視入りレンズ

片眼 38.5万円(税込)
両眼 77万円 (税込)

※手術当日はお申込金分(5,000円)を差し引いた残額をお支払い頂きます。

≪ 手術費用に含まれるもの ≫

  • レンズ費用
  • 手術施行費用
  • 貸術衣費用
  • 保護メガネ費用
  • 手術後3ヶ月迄の診察・検査費用・お薬費用

※ICLレンズの入れ替え手術(再手術)について

ICLの入れ替え手術が必要と当院が判断した場合、初回の手術日から150日以内は手術費用を当院で負担致しますが、150日目以降は手術費用として上記通常料金の50%をご負担頂きます。なお、手術後のご返金は出来ませんのでご了承下さい。

お支払方法

手術当日ご来院頂いた際にお支払い頂きます 

手術費用のお支払いは現金(分割をご希望の方はご相談下さい)または上記クレジットカード払い(JCBは使用できません)が可能です。
その他、ご不明な点やご相談がございましたらお気軽にお声掛け下さい。

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